水に問う、心に問う

水と心の動きを静かに観察するブログ

3つの池勢と外的動勢

5月初めの朝を三つの池で過ごした。
A池、B池、C池。
どの池も何10キロも離れているわけではない。

概ね外的動勢は同じなのに、
水の重さも、立ち上がる速度も、まるで違っていた。

池には、それぞれの“特性”がある。
それを、私は 池勢 と呼んでいる。

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C池 — 最も大きく、外的動勢の影響が遅れる

フィールドのサイズが大きくなるほど、

外的動勢からの影響は小さくなる。

C池は今回の釣行の中で最大サイズの野池。

さすがに前日の大雨と強風は影響なしとは言えないが、

ポスト、あるいはアフターのバスが多いであろうことは考えられた。

季節の進み具合が緩やかで、

またそこに潜むバスの個体差も大きい。

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B池 — A池とC池の中間サイズ。しかし・・・

これまでのこの池での釣果を考えると安定した釣果があってもいい池である。

しかし、昨年秋頃からの減水の影響を強く受けており、

水中の環境は様変わりしている。

最も気になっているのは水草の少なさ。

水草は小魚を育てる家であると同時に、

ハンターの潜む場所でもある。

この水草の繁殖が例年と比較して格段に遅い。

春以降、いいサイズは釣れているものの、

次の世代のバスがどこにいるのかわからない。

これから迎える夏も、要観察である。

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A池 — 立ち上がりの早い、軽やかな池勢

このブログでも度々出てくる池であり、

晩冬から春にかけて最も安定した釣果の池である。

通う頻度が高いからという理由しかない。

他2つの池と比較しても、池勢の理解が最も進んでいる。

しかし、このA池も例年と違う様子を4月の終わりから見せている。

景色が変わるのが早すぎるのだ。

例年池の中央にウィードエリアが現れるのは5月も2週目頃から。

しかし今年は4月の終わりには、はっきりとウィードエリアが立ち上がっていた。

C池と逆で、フィールドのサイズが小さい分、

外的動勢の影響が大きい。

この一見すると夏の景色に内的動勢が引きずられてしまっては、

今回の1匹には出会えなかっただろう。

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三つの池勢が描く、五月の線

同じ季節でも、
池ごとに“立ち上がる速度”が違う。
重い軽い。早い遅い。
その違いが、釣りのリズムを変えていく。

池勢を読むということは、
魚を探す前に、
まず池そのものの呼吸を感じること。

三つの池を巡った今回の釣行は、
そのことを静かに教えてくれた。

2026年5月8日 A池が見せるのは

曇り空の朝。A池に来た。
風はなく、空の色がそのまま水に溶けていた。
気温は16度。B、C池に訪れた時から大きく気温が上がっている。

 

4月24日の釣行記録でも書いたが、A池は初夏のような姿を見せ続けている。

生い茂っていく水草が、以前よりも濃く水面を覆っている。

しかし、バスが池の環境に合わせて、回復を早めるとは思えない。

気温が上がり、水温が上がり、溶存酸素量が増えれば活動的になるバスもいるだろう。

ただ、4月のA池の釣行から、この池の個体はまだアフターを引きずる個体が多いはず。

 

それを確かめるために、

久しぶりにスピニングタックルを取り出した。

ジャッカルのアイシャッド3.8にジグヘッドを取り付ける。

ミドストで探る。

 

南東の階段から、南側のウィードエッジを狙ってキャストを続ける。

すると、見知ったベテランアングラーさんが声をかけてきた。

ロッドを止めずに、情報交換をしていると、

明確に重さが伝わってきた。

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やはり痩せている。

スピナベやバイブじゃ食わせられなかったかもしれない。

 

A池は例年より半月ほど早く、水草が繁茂しているのは確かだ。

しかし、魚の回復も早まるわけではない。

池が見せる景色に惑わされないためには、

こういった釣行記録の積み重ねも重要だと改めて感じた日だった。

 

 

 

2026年5月7日 変わるもの、変わらないものを見極める

晴れた朝。
風はなく、光だけが静かに水面へ落ちていた。
気温は10度。B池に来た。

駆け上がりに沿って、ゆっくりとパワーワグのワッキーリグを通す。
けれど、底から返ってくる手応えは薄い。

「ボトムをとってもウィードが絡まない。」

 

相変わらず、B池は例年の様相を取り戻しそうにない。

今年はスポーニングベッドを見かけることもなかった。

もちろん池が実際に形を変えるわけではない。

駆け上がりは駆け上がり出し、ブレイクはブレイクである。

例え冬であっても、シャローの1級ポイントは1級のままなのだ。

 

しかし、シャローを目指すバスの絶対数が減っているのだろう。

静かな30分。
4月末に訪れたような見えバスは今朝はなし。

B池も、昨日のC池も、

アフターのバスを意識せざるを得ない季節になったのだ。

2026年5月5日 C池の声を聞きに

曇り空。気温は6℃。

急激に冷え込んだ朝6:00。

久しぶりの野池に訪れてみた。

振り返ると、今年の1月に1度行っただけだった。

便宜上C池とする。
前夜の雨と強風の影響は容易に予想できた。

ビーブルを巻きながら、池をぐるりと巡る。

こういう釣りも、好きな釣りだ。

久しぶりのC池は、見覚えがあるのに初めてのような顔を見せてくれる。
それだけでワクワクするのだ。

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あっという間の30分だった。
けれど、C池の“今日の顔”は見ることができた。

鯉や雷魚が多いC池だが、今朝は岸際に生命感がなかった。

元々アフタースポーンの時期でもある。

バスが沖へ離れているのは考えられたが、

鯉まで離れるとは余程水がよくないのだろう。

また日をおいて来てみよう。

2026年4月29日 池を変えるという選択 ― B池で見えバスを仕留める

この日は池を変えた。
向かったのはB池。
A池より季節の進行がやや遅く、
人的プレッシャーも少ない池。

例年とはまた違う表情を見せているこの池も、

季節は確実に進んでいる。

水の透明度、
岸際の静けさ、
ウィードの量。

一つずつ確かめながら歩みを進める。

 

見えバスがゆっくりと護岸沿いを巡回している。
その動きは、
季節の線と池の線が素直に重なっている証拠。

ヴェルメ90を水面でドッグウォークさせると追ってくる。
しばらく追わせてフォールへ移行させる。

食らいついた。

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46cm。

これは、
池勢を読み、池を変えたからこそ得られた一本であり、

内的動勢と重なる環境を見つけられたからこそ、出会えた一本だった。

2026年4月24日 観察し、統合し、選択する

2日後も同じA池へ向かった。
雨で外的動勢は動いている。
しかし池勢は、
ウィードの繁殖によってさらに複雑になっていた。

前回よりもコンパクトに、スティーズイグラ(タイプ:ウィロー)を選択。

ウィードは抜けてくる。
けれど反応はない。

池の線が“消えている”ような感覚。
どこを通しても、
どの角度で入れても、
池の呼吸がまったく掴めない。

こういうとき、
「外的動勢と内的動勢が噛み合っていない」 と判断するのが動勢理論の視点。

初夏の装いを見せる池に、選択肢を決められていないか?

本当にバスも、この景色と同じスピードで進んでいるのか?

 

見える景色と、魚の状態にズレがあると感じた時、
“乱れた池に固執しない”という選択肢が浮かんだ。

2026年4月22日 池の景色が変わる日 ― 動勢が乱れたA池

5日間ほど朝の釣りに行けない日が続き、

久しぶりの釣行だった。

 

朝のA池に立つと、
まず目に飛び込んできたのは“景色の変化”だった。

水面の6割にウィードが顔を出し、
前回までの池とはまったく違う表情をしている。

 

外的動勢は曇りで静か。
けれど池勢は、
ウィードの急成長によって大きく乱れていた。

こういう日は、
「昨日までの読み」がそのまま通用しない。

 

ウィードの密度を調べるために、スピナーベイトを通す。

DWでも3/8ozのスティーズスピナーベイトがしっかりとウィードを拾ってくる。

例年よりも半月ほど早く、A池が夏の景色になってきている。

A池の動勢が、変わり始めているのを感じた。