釣り
曇り空の朝。A池に来た。風はなく、空の色がそのまま水に溶けていた。気温は16度。B、C池に訪れた時から大きく気温が上がっている。 4月24日の釣行記録でも書いたが、A池は初夏のような姿を見せ続けている。 生い茂っていく水草が、以前よりも濃く水面を覆っ…
晴れた朝。風はなく、光だけが静かに水面へ落ちていた。気温は10度。B池に来た。 駆け上がりに沿って、ゆっくりとパワーワグのワッキーリグを通す。けれど、底から返ってくる手応えは薄い。 「ボトムをとってもウィードが絡まない。」 相変わらず、B池は例年…
今回の3本の釣行記事を一言で言ってしまうと、 「釣れない池をやめて釣れる池に行った」 これだけだった。 釣り人によって意見は分かれると思うが、 「釣れなくても何とか攻略したい」 「釣れる魚を探して釣る方がいい」 どちらも間違いではないし、そもそも…
この日は池を変えた。向かったのはB池。A池より季節の進行がやや遅く、人的プレッシャーも少ない池。 例年とはまた違う表情を見せているこの池も、 季節は確実に進んでいる。 水の透明度、岸際の静けさ、ウィードの量。 一つずつ確かめながら歩みを進める。 …
生き物にとって子孫繁栄のための産卵という行為は、 非常にストレスがかかる出来事である。 それはバスにとっても同じこと。 卵を産むために一カ所にとどまり、 すべての体力を費やすその行為は、 バスの動きをガラリと変えてしまう。 これまでの3日間の釣行…
ここまでの数日、春の動勢は揺れながらも、少しずつ形を帯び始めていた。 維持する朝、細くなる朝、後退する朝。そのどれもが、ひとつの線として静かにつながっていく。 横の動きに反応が出たり、追うけれど食わなかったり、広くゆっくり巻くことで拾えたり─…
ここまでの記事で、「外的動勢」「内的動勢」「池勢」「強勢」という4つの動勢について少しずつ触れてきました。その関係を最もシンプルに示したものが、次の図です。 この図は、動勢理論の根幹となる構造です。おそらく、釣りに関する情報に触れてきた多く…
三寒四温とはよく言ったもので、 春の池は毎日ちがう顔を見せる。 気温、風、光。水の重さや透明度。そのわずかな揺れに合わせて、魚の動きも静かに変わっていく。 その日の池が、どんな“線”を描こうとしているのか。それを受け取るために、私はルアーの強勢…
今朝は気温が大きく下がり、温度計は5℃を指していた。 池は凪ぎ、ボイルもない。昨日まで見せていた池の表情から、 少し熱が引いているような感覚を覚える。 その感覚に従い、あえてテンポを落とした。ラバージグをゆっくり沈め、縦と横の動きを織り交ぜる。…
朝の気温は13℃。前夜の雨が残した湿り気と、朝の風がA池の表面をわずかに揺らしていた。 今日は、最初からスピナーベイトを選んだ。雨後の濁りと風。先人の教えに忠実に。 ブレイク沿いを流すと、水の中で“追う気配”が薄く立ち上がる。 魚の側から寄ってくる…
A池の早春編、そしてB池の3日間を歩いて、同じ季節でも池ごとに“進み方”が違うことをあらためて感じた。 3月14日、冬の気配が残る透明な水。15日、底の変化と、水草の不在。29日、ようやく立ち上がった春の息吹。 同じ池でも、日によって見える景色が違う。…
3月14日。気温はマイナス1℃。水温は10℃に届いたばかり。 (便宜上これまでの記事に登場する野池をA池とし、今回からの記事はB池とする) 昨年の秋から続く減水は、まだ戻りきっていない。久しぶりに訪れたこの池は、いつもの池より一回り大きく、季節の進み…
釣りには、外の季節の動きと、自分の内側の動きがある。 外の動きは、水温、風、光、地形、ベイト。自然が描く“季節の線”。 内の動きは、読み、期待、驕り、迷い、気づき。釣り人が抱える“心の線”。 この二つの線が重なったとき、釣りは静かに整う。 --- 3月…
朝の釣行で感じた揺らぎを、そのままにしておきたくなかった。 パワーウィグラーの“横の動勢”には反応がある。でも、追いきらない魚がまだ多い。その理由を確かめたくて、夕方もう一度池へ向かった。 --- 横だけでは届かない。 だから、縦の要素を戻す。 選…